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フッ素樹脂加工の種類とサンフロロシステムが提供する m-PTFE GB (APV) シートライニング

「ライニング」と「コーティング」の違い


フッ素樹脂加工は、大きく「ライニング」と「コーティング」の2種類に分類されます。流体の種類や用途、使用環境に応じて適切に使い分けられます。

● コーティング
(膜厚:数十~数百 μm程度、1 mm以下)
コーティングは、フッ素樹脂を塗装のように金属表面へ吹き付け、焼き付ける加工方法です。
非粘着性や滑り性の付与、また浸透性の低い酸・アルカリによる腐食防止に適しています。
小型部品や複雑形状にも施工できる点が特徴です。

● シートライニング
(膜厚:2~3 mm)
シートライニングは、2~3 mm厚のフッ素樹脂シートを機器の接液部・接ガス部に貼り付ける加工方法です。
フッ酸や塩酸などの強酸やガスといった、浸透性の高い流体に対して高い耐性を発揮します。
コーティングに比べて膜厚が厚いため、高い耐薬品性・耐久性を持ち、過酷な環境で真価を発揮します。
また、不純物を含まない材料のため、金属イオンを嫌う高純度薬液にも適しています。

m-PTFE GB (APV) シートライニングとは

サンフロロシステムが提供するシートライニングは、従来のPTFEライニングとは大きく異なります。
一般的なPTFEシートでは、焼成時にできる空隙(ボイド)が存在します。
また、溶接材であるPFAとの分子構造が異なるため、使用環境によっては寿命が短くなる、あるいは不具合が発生しやすいという課題がありました。
サンフロロシステムのm-PTFE GB (APV) シートは、これらの課題を解決するために開発された高性能材料です。

● m-PTFE GB (APV) シートの特長
サンフロロシステムのライニングに使用されるm-PTFEシート (APV) は、
ダイキン工業(株)の特許技術により製造されたライニング専用シートです。
98 % 濃硝酸のような高い浸透性を持つ薬液に対する試験においても、従来のPTFEでは達成できなかった長寿命化を実現しています。
さらに、接着面には専用のガラスクロスをラミネートしています。
これにより、温度変化による樹脂の膨張・収縮を抑制し、輸送時の振動やねじれといった外的影響にも強い構造となっています。

m-PTFE GB (APV) シートライニングのメリット

● 設備の長寿命化とメンテナンス負荷の軽減
優れた耐透過性能により、金属基材の腐食を長期間防止します。
突発的な修繕リスクを低減し、ライフサイクルコスト(LCC)の削減に貢献します。

● クリーンプロセスの迅速な立ち上げ
m-PTFE GB (APV) は非常に平滑な表面を有しています。
施工時にもその品質を維持することで、半導体用途などの高純度薬液設備において、立ち上げ時間の短縮に寄与します。

● 柔軟な施工・サポート対応
小型部品から最大100 m³の大型タンクまで対応可能です。
また、納入後のトラブルに対しても現地点検・補修作業を実施し、お客様のニーズに応じたサービスを提供します。

まとめ

未来の安定稼働のために
フッ素樹脂加工にはさまざまな選択肢がありますが、過酷な環境で長期安定運用を求める場合、シートライニングは非常に有効なソリューションです。
サンフロロシステムは、フッ素樹脂の可能性を最大限に引き出し、豊富な実績と技術力をもとに、お客様の設備の安全・安定稼働を支え続けます。